チュークについて
ミクロネシア連邦チューク州は290以上の島で構成されており、陸地の総面積は135K㎡で約40の島々で人々が生活している。かつては「トラック諸島」と呼ばれていたが、1989年の州憲法の制定で「チューク」に変更された。
●トラック環礁
かつて1つの大きな火山島であったチューク環礁は、数千年をかけて島の大部分が海底下に沈み、その山頂付近が残ったのが、現在の島々。周囲300Kmにおよぶ巨大な礁湖の中に、大小100余りの島々が浮かんでいる。
主な島はウエノ(モエン)・トノアス(デュブロン)・フェフェン・ウマン・ウドット・トール。日本統治時代には春島や夏島などの四季諸島、月曜島~日曜島までの七曜諸島など、日本名で呼ばれていた。
●チューク人
チューク州の人口は約5万人(2010年)で、ミクロネシア連邦の人口の約半数。そのうちの約3分の1は本島であるウエノ島に住んでいる。
チューク人はシャイな一面もあるが、明るくて陽気な人々。一見、無愛想に見えても話しかければ、笑顔で挨拶を返してくれる。
●日本との関係
スペイン、ドイツの統治を経て、第一次世界大戦以降から第二次世界大戦まで日本統治時代となっていた。その影響もあり日系人が多く、日本の名前を持つチューク人も多い。
チュークに初めて定住した日本人は高知県出身の森 小弁。1890年代後半にチュークに移住した小弁はその後現地人女性と結婚し、六男五女をもうけた。100年以上の月日が流れた現在、その子孫は1000人を超えるとされており、Mori Family は政治的にも経済的にも大きな役割を担っている。
●気候と服装
熱帯気候で気温は通年28~30℃前後。雨季と乾季の区別は明確にはない。
6~10月頃は風が弱い日が多く、観光のベストシーズン。ただ、熱帯低気圧が発生することもある。
11月~5月頃は貿易風が強まる季節。比較的、降雨量が少ない時期。
服装はTシャツとハーフパンツで過ごせるが、建物内は冷房が強く効いているので上着があると良い。女性の場合、極端な肌の露出はエチケット違反なので注意。特に膝上の露出はチュークでは”裸でいるようなもの”と見られる。
●言語
チューク語および英語。空港やホテル、ダイビングショップなどの観光施設では英語が通じる。
シャシン(写真)、カッソーロ(滑走路)、センセイ(先生)など、多くの日本語がチューク語の中に残されているので、探してみるのも面白い。
●時差
チュークの時間は日本+1時間
日本が10:00の時、チュークは11:00。
(※ミクロネシア連邦国内に時差がある。チュークは日本+1時間、首都ポンペイは+2時間)
●通貨とクレジットカード
通貨はUSドル。現地では日本円からの両替はできないのであらかじめ両替が必要。
チュークではほとんどのお店でクレジットカードの利用ができない。一部のホテルでのクレジットカード利用や、島内ATMでのキャッシングは可能。しかし、機械の故障により利用できないことも多いので、現金は余裕を持って用意をすることを薦める。
●電圧
電圧は110V。プラグは日本と同じ。
●島内の交通
空港からホテルへの送迎は予約必須。空港にタクシーはいないことが多い。
タクシーは個人営業&流し。段ボールに「TAXI」と書いてフロントガラスに表示されている。
メーターは無く、料金は交渉制。基本$1/1人で、空港から島の南端までの最大で$3/1人ほど。
レンタカーの相場は$70前後で、各ホテルがサービスを提供。事前予約必須。
●治安と非常時
途上国にいることを忘れず、安全管理を行っていれば問題ない。
手荷物からは目を離さないように。夕暮れ以降、夜間は絶対に出歩かないように。
警察の緊急ダイアルは「℡:911」
チューク州立病院は「℡:330-2444」24時間受付。